avatar

写真加工実例

0

せっかくデジタルカメラを買ったので、僕がblogに写真を載せる時の加工について書いてみることにします。
写真を加工することを邪道と捉えるかどうかは、写真で何をしたいかによって変わってくるんじゃないかな。撮影技術を正確にアピールしたり、判断したりする場合には、加工はモチロンNG。フィルムで撮影するならば、ポジフィルムでトリミング無しってのが基本。
僕の場合は、撮影技術は趣味として磨きたいとは思っているけれど、それ以上に日々の記録のように写真を撮っている場合には、写真の色や構図を、頭の中の記憶に近い状態にするために加工します。撮影するのが仕事ではないし、これはOKでしょう。
ファッション雑誌のモデルさんの写真は肌の色、髪の毛のツヤ、足の長さ等、撮影時から調整され、撮影後も調整されてます。これは意見が別れるかもしれないけど、服やアクセサリー、化粧品などのアピールの為に加工して、より良く見せるのはOKじゃないかな。やり過ぎるとマズイ場合もありますが・・・。
今回、例として載せるのはサラダの写真。たまにランチを食べにいくイタ飯屋さんのサラダ。
店内の照明は白熱電球なので、ホワイトバランスを調整してから撮影すべきでしょうが、それが出来るのはデジタルカメラだからこそ。フィルムの場合にホワイトバランスを調整するには、フィルムを別のものに入れ替えないといけません。僕は基本的にフィルムのカメラでの撮影を意識しているので、この場合は調整せずに撮影しました。
でも、家に帰ってコンピュータのディスプレイで見ると、やっぱり黄色くかぶってない方がいいかな〜となった。そうなったら加工です!
下の写真の左側が加工前。右側が加工後です。
右側のオリジナル写真のデータは以下の通り。
カメラ:RICOH R10
焦点距離:15.10mm
シャッター:1/4
絞り:f4.6
露出バイアス:+0.7
光源:タングステン
ISO感度:400
測光方式:マルチ
フラッシュ:OFF
マクロモード:ON
pt1220.jpg
コントラストが上がっているだけではないですよ。色もピントの感じも調整しています。
プロから見れば、甘いと言われそうだけど、それでも左側よりも右側の方が美味しそうに見えるからOK。加工前のものは、現物に忠実には撮れているけど、美味しそうな感じがしないんだよね。
とは言え、かなり過剰な加工ではあるので、もう少し控えめな加工の写真も作ってみる。
背景の青はテーブルクロスなので、加工前の色から大幅に変わらないようにしつつ色を調整。1回目の加工の時には、テーブルクロスの色が明るくなり過ぎだったからね。
手前のキャベツの質感を出す為に、ピントもいじらないことにする。そうやって加工したのが、下の写真。
pt1220-2.jpg
控えめに加工したけど、それでもお皿の質感は少し失われている。野菜は3つの写真の中で、一番現実に近い雰囲気かな。でも、美味しそうなのは最初に加工した方かも。
要は、写真を加工する時にも、「何をどう表現したいのか」が問われることになる。
撮影技術をアピールしたいなら、カメラのセッティングをもっと詰めて考えないといけないし、構図も考えないといけない。必要ならば、トマトを摘んで別の位置に置いてみる。
加工するならば、その写真をどう見せたいかを考えないといけない。美味しかったことが伝えたいのか、お皿も含めて細かい質感まで見せたいのか、サラダ全体なのか、トマトを中心にするのか等、表現方法は様々。
何を表現したいかが曖昧だと、全ての箇所を「まぁまぁOK」な状態に持って行く力が働いて、つまらない写真になってしまう。
と頭でわかっていても、実戦するのが難しいんですけどね・・・。
コンパクトなデジタルカメラの購入で悩んでいる人は多いと思うし、僕も購入前は悩んでいて、悩むこと自体を楽しんではいたんだけど、ひとつ言えるのは、色んな掲示板に書き込まれているものは、全く参考になりませんよってことかな。
どこどこのカメラの方が肌がキレイに写りますよと書かれていても、どんな肌の色がキレイと感じるかには個人差があるし、肌荒れが上手い具合にマスキングされて写る状態のことを言っているのか、きめ細かい瑞々しい肌がそのまま写ると言っているのかでは意味が違ってくるでしょ。
きめ細かい瑞々しい肌がそのまま写るカメラで、肌荒れ気味の肌を移したら、肌荒れが強調される可能性もあるわけです。
だから、どこの誰かもわからない、どんな写真を撮っているかもわからない人の書き込みなんかに振り回されるのは時間の無駄。
それよりは、良い写真を撮影しているのがどんなカメラを使っているのかを参考にする方がマシかな。同じカメラを買ったから同じような写真が撮れるわけじゃないし、ホントに上手な人は、どんなカメラでも良い写真を撮ってるんだけどね〜。
後は、カタログスペックを見て、スペックの意味がわからなければ勉強。それが面倒に感じるのならば、買わない方がよい。あなたはそれほどデジタルカメラが欲しいとは思っていないのかもしれないから。
可能であれば実機を触って、違いが微妙で決めかねるならば、最後はルックス!(笑)
ルックスが気に入らないと使わなくなっちゃいます。それではいつまでも撮影技術が上がらないからね。
と偉そうに色々書きましたが、色々書きたいことを書いていたら、話の焦点がぼやけてしまったなぁ。やっぱり、どんな場合も「何がしたいか」をハッキリさせないとね(笑)。
yas1220.jpg
※僕の写真はサラダの写真以上に加工が必要です(笑)。

 

Comments

まだコメントがありません

  • コメントをどうぞ♪
     
    Your gravatar
    Your Name
     
    (*公開されません)
     
     

    (表示されるまでに時間がかかる場合があります)