avatar

Rockね

0

NaoからRockというキーワードが出ているので、Calmdownの中で表面的なサウンドは一番Rockサイドにいる(わざわざ、”表面的なサウンドは”と書いているかは、後半を読むとわかります)と思う僕が、今年に入ってから観た動画の中でカッコよかったものを紹介してみよう。
今回紹介する動画では、僕が大好きなベーシストがベースを弾いている。
今回の動画でベースを弾いているPino Palladinoは、以前紹介したD’angeloの動画でもベースを弾いていた人。
派手なことは一切やってなくて、楽曲をカッコ良く聴かせるプレイに徹しているけど、それでいてさりげなく、かつセンス良く個性を出してる。
僕のベースは彼の影響を受けてます・・・と言いたいところだが、今のところ全然影響受けてない(涙)。
主役のJohn Mayerだけど、ミュージシャンとしてモチロン高く評価されているんだけど、アメリカではアイドル的な人気もある。
そう考えると、日本人の音楽センスはまだまだだなぁ。
音楽をやっている人や音楽が特別好きな人は、昔に比べるとレベルアップしてきていると思うけど、生活の中で音楽が占める割合が低い人のレベルはまだまだ。
僕がじいさまになる頃には少しはマシになっているだろうか・・・。
僕はじいさまになったら、パンクバンドやってみたいなと常々言っている。年とったからブルースやるってのが一番カッコ悪いね。
それに、人生をかけてブルースをやっている人に対しても失礼じゃないかな?
その辺については、もうひとつのバンドのギターボーカルを担当しているsivaさんととっても意見が合っていて、彼女曰く、年とってからブルースやるなんて、売れなくなってから脱ぐ女優みたいなもんだとのこと(笑)。
言えてるね〜。
年とるごとに、激しくRockしていきたいもんだなぁ。
僕のRockに対する感じ方はNaoとはちょっと違っている部分もあるかもしれないな。
音が歪んでいるからRockとは思わない。
ギターがもの凄く歪んでいて、ボーカルはダミ声、見た目もスキンヘッドに入れ墨という組み合わせでも、ちっともRockを感じない音楽もある。
かと思えば、もの凄く繊細なシンバルのレガートを刻む、スーツを着たJAZZドラマーにRockを感じることもある。
僕が重要視するのは、「Rockは”型”ではない」という点。今あるものブチ壊そうとする精神。
○○みたいな音楽がやりたいという時点で、既にRockでは無い。
Rockであるということは、実は凄く難しいことなんだよね。
そういう意味で、今一番Rockな精神で作られている音楽は、HipHopかもしれない。
HipHopの先進的なトラックメイカー達の発想の自由さは、ロックミュージシャンの比じゃないよ。
リズムの組み立て方、ハーモニーの使い方、「そんなのアリかよ!」というパターンのオンパレード。未だ誰もやっていないカッコイイパターンを探求する姿勢は見習うべきだろうね。
僕が年末に買って衝撃を受けたアルバムも、一応HipHopとして紹介されていたものだけど、そのサウンドはカテゴライズしようのない、オリジナリティに溢れたサウンド。
音の表情はメロウなダンスミュージックという感じだが、僕は凄くRockを感じた。
HipHopなら全てかっこいいかと言うと、モチロンそんなことはない。ひとつカッコイイものが出ると、それになびいてしまうのは、どんな音楽でも一緒。でも、結局残るのは最初にやった奴だけ。
○○みたいなサウンドのバンドはみんな消えたでしょ?
だから、特定のミュージシャンを神のように崇めていたら、永遠にRockなんて出来やしないのだ。
Robert Plantが、大好きなロカビリーのミュージシャンのサル真似をしてたら、Led Zeppelinは成立しなかっただろうし、成立していたとしても評価されなかったと思う(彼が歌うロカビリーは個人的にはとても好きだけどね)。
自分のミュージシャンは、一旦どこかでバッサリ捨てないといけないのだ。
僕は、FreeのAndy Frazerも好きなベーシストの一人なんだけど、だからと言ってGibsonのEB(所謂SGベース)を持ったりはしない。真似した時点でRockじゃないと思うから。
Jaco Pastoriusが好きなベーシストが、彼と同じサンバーストの、フレットレスのジャズベースなんか使っていたらカッコ悪いのと一緒。
カッコ悪いものはRockではない。
Calmdownのレパートリーの中では、”Ins Tres”が一番Rockかな。聴く側からすると、どう反応していいのか最初は戸惑うような曲だと思うけど、それこそRock。
ガビーンと来ないサウンドのどこがRockなんだ。
かのBeatlesも、当時の人達には「受け入れ難い」サウンドとして登場した。
だからこそ残ったわけです。
最初から耳に心地よい音なんてのはダメ。
えらく遠回りしてしまったけど、今回紹介する動画で演奏しているJohn Mayerは、オリジナリティという面ではまだまだかもしれないけど、前に進もうという感じがして好きだな。
この動画での演奏は、彼の色々な面のほんの一部でしかないからね。
興味を持ったら、アルバムも聴いてみるといいよ。
http://jp.youtube.com/watch?v=9YfYBudVXXw&feature=channel

 

Comments

まだコメントがありません

  • コメントをどうぞ♪
     
    Your gravatar
    Your Name
     
    (*公開されません)
     
     

    (表示されるまでに時間がかかる場合があります)